その一歩で何か変わるかもしれない
帰ってきた人
江原彰吾Ehara Shogo
受講/第3期(2014年)
UIターン/Uターン(2016年)
しまコトに参加しようと思ったきっかけはなんですか?
実のところ大きな目標や理念があったというよりも、日常をどうにかして変えたかったというのがあります。当時、仕事が辛かったのもあって「このままで良いのか…?」と悩んでいました。それで転職を考えて、いつかは帰ろうと思っていた島根の情報を得ようと、にほんばし島根館に行ったのが始まりです。
アポなしで突然訪問したにも関わらず、とても親身になって聞いてくれて、でも何がやりたいのかは自分でも見えてない。そんな私に紹介されたのがしまコトでした。他にも『今しまねが熱いよ!』と地域で活躍している方の話を聞いて「こんなに面白い県だったっけ…?」ってなったのをよく覚えています。
「もしここで一歩踏み出したら、何か変わるかもしれない」と内心は藁にすがる思いで、しまコトへの参加を決めました。
しまコトに参加してよかったことはなんですか?
価値観が大きく変化しました。それまで考えもしなかった全く新しい生活スタイルを持つ方々と出会い、「こんな生き方があるんだ!?」と講座の度に大きな衝撃が何度もありました。また、肩書きや年代、業種にも縛られない仲間が出来たことも嬉しく、しまコトを通して出会った皆さんとは今も良くしてくれています。講座を通して知った全てが魅力的に感じて、まだ見ぬ誰かと出会うことや、知らない世界に触れることが楽しい。そう思えるようになりました。
故郷である島根は勿論のこと、自分が住む関東においても、ここ行ってみたい!この人に会ってみたい!と好奇心が生まれ、行動範囲が大きく広がりました。
現在の活動について教えてください!
しまコト終了後、東京圏で開催されている移住イベントへ頻繁に顔を出したり、島根出身者や島根に興味がある若い人が一同に会する交流会を開いたりしました。そんな中知り合った方からのご縁で、現在は東京を離れて島根へUターン。地域資源を活かした体験を通して、旅行者と交流する着地型観光、ツーリズムの仕事に関わらせていただいてます。県外に行く機会も多いので、島根だけでなく様々な地域の魅力に触れては現地での交流を楽しむなど、相変わらず未知の世界に出会う日々を送っています。しまコトがきっかけのご縁も広がり続けていて、仕事・プライベート問わず多くの方と一緒にオールしまねで活動をしています。
最後に今後の活動や展望を聞かせてください。
島根に戻ってきてから、『ロードバイク乗ってるよね!今度こういうのがあるんだけど来ない?』と色んな地域から趣味の自転車に関係したお誘いが増えました。私も頻繁に自転車で遠くへ行くからどこへでも参加するし、旅先での交流がとても好きなので、今後はこの「旅」というテーマで進むのが一番自分らしいのかな、と考えてます。旅行ではないです、旅です。
例えば、自転車やバイクに乗って自由気ままに走る人、ダイビングや登山、新しいレジャースポーツなど、独特の世界を体感する人が少しずつ増えています。そんな人と気軽に交流できる場や仕組みがあればなぁと旅先で常々思います。きっと今までとは違った目線に出会えると思うし、新しい魅力を知る事ができるかもしれない。遠くの誰かと気軽に繋がることができて、個人の価値観が変化してきてる今だからこそ、旅することの楽しさをこれからも追求していきたいですね。
江原彰吾
東京の印刷会社に勤務した後、島根県へUターン。地元ならではの体験を通して旅行者と地域が交流する着地型観光や民泊事業に携わりながら、趣味のロードバイクで全国を駆け巡っている。